「昨年」とはいつ?「去年」「前年」との違いやマナーを徹底解説

目次
「昨年」とはいつ?「去年」「前年」との違いやマナーを徹底解説
「昨年」とはいつ?「去年」「前年」との違いやマナーを徹底解説
@ creator • Click to Play Video Inline
🎵 「昨年」とはいつ?「去年」「前年」との違いやマナーを徹底解説

ビジネスメールの作成や新年の挨拶状などで頻繁に目にする「昨年」という言葉。直感的に「1つ前の年」と理解していても、「去年」や「前年」とどう使い分けるべきか、改まった場面でどちらを選ぶのが適切なのか迷った経験はないでしょうか。

日常のカジュアルな会話であれば感覚的に通じる表現であっても、ビジネスコミュニケーションや公の文書においては、正確な言葉遣い一つで相手に与える印象が大きく変わります。本稿では「昨年」の正確な定義や類語との明確な違い、年賀状などで絶対に避けるべきマナーの理由まで、実用的な例文を交えて分かりやすく解説します。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
  • 要点1:「昨年」は現在を基準にした1つ前の暦年(1月1日〜12月31日)を指すフォーマルな表現
  • 要点2:日常会話では「去年」、統計や特定時点の比較では「前年」、学校・企業会計の枠組みでは「昨年度」を使い分ける
  • 要点3:年賀状では「去」が別れを連想させる忌み言葉となるため「去年」は厳禁であり、「昨年」や「旧年中」を用いるのが鉄則

【基本解説】「昨年」とはどの年を指す?意味と使い方の基礎知識

「昨年(さくねん)」とは、「現在(今年)から見て1つ前の年」を指す言葉です。例えば2026年を起点とした場合、昨年は「2025年」となります。期間としては基本的に1月1日から12月31日までの1年間(暦年)を指します。

「昨」という漢字には「きのう」「過去の」「1つ前の」という意味が含まれており、「昨夜(さくや)」「昨日(さくじつ)」と同様の成り立ちを持っています。公的な文書やかしこまった場面、ビジネスシーンにおいて最も標準的に用いられる改まった表現です。

「昨年」「去年」「前年」の違いとは?基準点とニュアンスを比較

同じ「前の年」を表す言葉でも、「昨年」「去年」「前年」には明確な使い分けのルールが存在します。文脈に応じて適切に選択できるよう、それぞれの特徴を整理しておきましょう。

1. 「昨年」と「去年」の違い(改まりの度合い)
意味する期間はまったく同じ「現在の1つ前の年」ですが、フォーマル度の違いがあります。「去年(きょねん)」は口語的(話し言葉)な響きが強く、親しい友人や家族との日常会話で好まれます。一方、「昨年」は文語的(書き言葉)であり、敬語やビジネスマナーが求められる場に最適です。

2. 「昨年」と「前年」の違い(基準点の違い)
ここが最も混同しやすいポイントです。「昨年」は常に「現在(今)」を起点とした1つ前の年を指します。これに対して「前年(ぜんねん)」は、「話題にしている特定の年・時点から見て1つ前の年」を意味します。

例えば「2020年の売上は、前年(=2019年)に比べて増加した」というように、過去のある年を基準として比較・対比する際には「前年」を用います。ビジネスの業績報告や統計データで「前年同期比」という表現が使われるのも、この基準点ルールに基づいています。

「昨年」と「昨年度」の違いに注意!年度制度と暦年のトラップ

ビジネスシーンで頻繁に発生するケアレスミスが、「昨年」と「昨年度(さくねんど)」の混同です。この2つは対象となる期間の区切りが異なります。

「昨年」が1月1日から12月31日までの暦年であるのに対し、「昨年度」は特定の目的に応じて設定された「年度」の1つ前を指します。日本の官公庁、多くの企業、学校などでは「4月1日〜翌年3月31日」を1つの年度(会計年度・学校年度)と定めています。

例えば、2026年2月時点で会話をする場合、以下の違いが生じます。

・昨年:2025年1月1日〜2025年12月31日
・昨年度:2024年4月1日〜2025年3月31日(※2025年度が現在進行中であるため)

契約期間や決算、人事評価などの文脈で「昨年」と言ってしまうと、相手と対象期間の認識にズレが生じるリスクがあるため、日付の確認と使い分けが不可欠です。

ビジネスメールでの「昨年」の使い方|敬語マナーと実践例文

取引先や上司に対するビジネスメールでは、丁寧で誤解のない表現選びが信頼につながります。ビジネスの現場でよく使われる定型フレーズと例文を確認しておきましょう。

「昨年中(さくねんじゅう)」の使い方
「昨年中」は「昨年の1年間を通して」「昨年の期間内」という意味を持ちます。年始の挨拶などで「昨年の間はお世話になりました」と感謝を伝える際によく使われます。

【実践例文:年始の挨拶メール】
「明けましておめでとうございます。昨年中は格別のご高配を賜り、心より御礼申し上げます。本年も変わらぬご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。」

【実践例文:業務連絡や振り返り】
「昨年の秋頃にご提案いただきましたプロジェクトにつきまして、社内での検討状況を共有いたします。」
「昨年12月に開催された展示会のアンケート結果をご報告いたします。」

年賀状で「去年」がタブーとされる理由|忌み言葉と正しい挨拶文

新年の挨拶状である年賀状において、「去年」という言葉を使うのは重大なマナー違反とされています。これには日本語の伝統的な文化と「忌み言葉」の概念が深く関わっています。

「去年」の「去」という漢字には、「去る」「離れる」「別れる」「失う」「死ぬ」といった不吉なニュアンスが含まれています。新しい年の幸福や繁栄を祝う年賀状に、別れや衰退を連想させる文字を入れることは縁起が悪いとされ、古くから避けられてきました。

年賀状で前の年に触れる際は、必ず以下のいずれかの言い換え表現を使用します。

・昨年:「昨年中は大変お世話になりました」
・旧年中(きゅうちょうじゅう):「旧年中は格別のご厚情を賜り感謝申し上げます」

なお、冒頭に「賀正」「迎春」などの賀詞を書く場合は、目上の人に対して2文字の賀詞を使うと失礼にあたるため、「謹賀新年」「恭賀新年」などの4文字の賀詞を選ぶことも大切なマナーです。

「一昨年」の読み方や「昨年」の類語・言い換え・英語表現まとめ

関連する時期の呼び方や、文章を洗練させるための類語・英語表現も把握しておくと語彙の幅が広がります。

「一昨年」の読み方と意味
「一昨年」は「おととし」または「いっさくねん」と読みます。意味は「昨年のさらに1つ前の年(2年前の年)」です。日常会話では「おととし」、公の文書やスピーチでは「いっさくねん」と読むのが自然です。

「昨年」の主な類語と言い換え
・旧年(きゅうねん):過ぎ去った年。主に年始の挨拶文で「旧年中」の形で用いられる。
・過年(かねん):過ぎ去ったいくつかの年、または過去の特定の年。
・前年(ぜんねん):ある基準年の直前の年(比較・対比の文脈)。

「昨年」の英語表現
英語で「昨年」「去年」を表現する場合、最も標準的なのは "last year" です。ビジネス文書で「前年(過去の基準年に対して)」を指す場合は "the previous year" や "the prior year" が用いられます。
・Last year’s sales increased by 5%.(昨年の売上は5%増加した)
・Compared to the previous year...(前年と比較して...)

【昨年 と は】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ビジネスの会話(口頭)では「昨年」と「去年」のどちらを使うべきですか?
A1:社外の取引先や目上の上司に対しては、口頭であっても「昨年」を用いるのが無難で丁寧です。同僚や後輩との雑談程度であれば「去年」でも問題ありませんが、オフィシャルな会議や商談では「昨年」に統一することをおすすめします。

Q2:「昨年」と「旧年中」はどう使い分ければいいですか?
A2:どちらも改まった表現ですが、「旧年中」は主に年始の挨拶(年賀状や新年の初メール)で「明けた年に対する過去の1年」を敬意を込めて振り返る際に多用されます。年が明けてしばらく経った通常のビジネスメールでは「昨年」を使うのが一般的です。

Q3:「去る◯年」という表現はビジネス文書で使えますか?
A3:「去る2025年10月」といった表現は、過ぎ去った過去の特定時期を指す慣用句として公的文書やニュース等で使われます。ただし、年賀状や婚礼関係などの慶事の場では「去」の字自体が忌み言葉となるため使用は避けてください。

まとめ:正確な言葉の使い分けがビジネスの信頼を生む

「昨年」「去年」「前年」「昨年度」といった表現は、どれも過去の時間を指す身近な言葉ですが、それぞれが持つ語感や基準点、マナー上の制約には明確な違いがあります。

特にビジネスシーンや冠婚葬祭、季節の挨拶状においては、相手に対する敬意やプロフェッショナルとしての配慮が言葉選びに直結します。状況や相手との関係性に合わせて適切な語句を選び分け、より洗練されたコミュニケーションを実践していきましょう。 (出典: 昨年 と は(Yahoo!ニュース))

昨年 と は
昨年 と は
昨年 と は