旧横浜市庁舎跡地はどう変わる?星野リゾートと新街区の全貌を徹底追跡
横浜の行政を60年以上にわたって支え続けた旧横浜市庁舎。2020年の市庁舎移転以降、関内駅前の一等地がどのように生まれ変わるのか、多くの市民や建築ファンから熱い視線が注がれてきました。現在、現地では大型クレーンが林立し、いよいよその全容が姿を現しつつあります。
昭和を代表する建築家・村野藤吾氏の手による歴史的名建築の保存と、地上約170メートルの超高層タワー開発が融合する大規模プロジェクト。三井不動産をはじめとする企業連合が手がける「横浜市旧庁舎街区活用事業」の現在地と、星野リゾートの進出で注目を集める新街区の未来を現場視点から詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:旧横浜市庁舎跡地は大規模複合施設「BASEGATE(ベースゲート)横浜関内」として2026年に竣工・順次グランドオープンを迎える。
- 要点2:村野藤吾設計の旧行政棟は保存・減築・改築され、「OMO7横浜 by 星野リゾート」や商業施設として歴史を継承しながら再生。
- 要点3:タワー棟には最新オフィスや商業ゾーン、エドテック拠点、ライブホールが入り、関内駅前の賑わいを取り戻す起爆剤となる。
【2026年最新】旧横浜市庁舎跡地はどうなる?「BASEGATE横浜関内」の全貌
横浜市中区港町、JR関内駅の目の前に広がる旧庁舎敷地で進められているのが横浜市旧庁舎街区活用事業です。街区の正式名称は「BASEGATE横浜関内」に決定し、長らく工事用仮囲いに覆われていた現場は完成間近の熱気に包まれています。
事業を主導するのは、代表企業の三井不動産をはじめ、鹿島建設、京浜急行電鉄、第一生命保険など計8社で構成されるコンソーシアム。敷地面積約1万6,500平方メートルに及ぶ広大なエリアに、地上33階・地下1階、高さ約169メートルの超高層タワー棟と、保存改修された旧行政棟が並び立つ、横浜屈指のランドマークが誕生します。
コンセプトは「新旧融合による新たな関内文化の創造」。みなとみらい21地区へのオフィス機能シフトに伴い、課題とされていた関内エリアの地盤沈下を食い止め、ビジネスとエンターテインメントが交差する新拠点として再定義されています。
【いつオープン?】注目の開業スケジュールと段階的リニューアルの流れ
関心が高まる「旧横浜市庁舎はいつオープンするのか」という開業時期について、工事は2025年12月の建物竣工を経て、2026年春から順次オープンするスケジュールで進行しています。
プロジェクトは街区全体を一斉に開くだけでなく、商業施設や体験型エンタメ施設、ホテルなどが段階的にオープンを迎える計画です。関内駅前デッキと直結する歩行者空間の開通に合わせ、2026年春以降、エリア一帯で記念イベントやオープニングキャンペーンが目白押しとなる見通しです。
かつて市庁舎のロビーや議場として市民に親しまれた空間が、最新の商業店舗やカフェ、観光拠点へと生まれ変わる瞬間が目前に迫っています。
【村野藤吾の名建築】解体と保存の葛藤を経て甦る歴史的建築価値
旧横浜市庁舎の再開発を語る上で欠かせないのが、建築家・村野藤吾氏による建築遺産としての価値と、解体か保存かを巡る議論です。
1959年(昭和34年)に完成した旧庁舎行政棟は、日本建築学会賞を受賞したモダニズム建築の傑作。細部まで意匠が凝らされたテラコッタタイル外壁や庇のキャンティレバー、独特のリズムを持つ窓配置など、随所に村野建築の真骨頂が見られます。新市庁舎への移転計画が浮上した当初は全面解体も危ぶまれましたが、市民有志や建築専門家から保存を求める声が強く上がりました。
結果として導き出されたのが、「歴史的価値の高い旧行政棟の一部を保存・減築して活用する」という高度なハイブリッド開発です。特徴的な外観意匠を丁寧に修復・保全しつつ、耐震改修と現代の安全基準を満たす改修を施すことで、昭和の名建築は21世紀の新たな都市機能と共存する道を拓きました。
【星野リゾート「OMO7横浜」進出】旧行政棟が上質な都市観光ホテルへ
保存・改修された旧行政棟の核テナントとして大きな話題を呼んでいるのが、星野リゾートが展開する都市観光ホテル「OMO7横浜 by 星野リゾート」の進出です。
OMOブランドの中でも「フルサービスホテル」に位置づけられる「OMO7」は、客室だけでなく、カフェ、レストラン、街の魅力を案内する「Go-キンジョ」サービスなどを備えた本格仕様。旧行政棟のクラシカルで格式ある空間特性を活かし、レトロモダンなインテリアと横浜ならではの歴史ロマンを体感できる宿泊体験が提供されます。
観光客の宿泊需要をみなとみらい地区から関内・山下町・元町方面へと呼び戻し、横浜スタジアムでの観戦客やビジネス利用、インバウンドまで幅広い層を惹きつける目玉施設となります。
【タワー棟のフロア構成】商業・オフィス・ライブホールが織りなす新機能
新設された超高層タワー棟には、関内エリアの産業創出とカルチャー発信を担う多様な機能が集約されています。
低層部(1階〜3階)には、高感度なショップや横浜の食文化を発信するレストランが並ぶ商業施設エリアを展開。テラス席や吹き抜けを設けた開放的なランドスケープが広がり、旧庁舎前の広場空間とシームレスにつながります。
中層部には、国内外の先端教育や起業家育成を支援する「エドテック(EdTech)拠点」やインキュベーション施設、さらには約3,000人規模を収容できる最新鋭のライブホール・エンタメ施設が配置されます。上層部(12階〜33階)は関内エリア最大級のフロアプレートを誇る最先端オフィスとなっており、グローバル企業からスタートアップまで多彩な企業が集うビジネスハブを形成します。
【現地レポート】現在の様子と関内駅前再開発プロジェクトの広がり
関内駅北口を降りると、かつて見慣れていた市庁舎の重厚なシルエットが、真新しいガラスカーテンウォールのタワーと美しく調和した姿で迎えてくれます。足場が徐々に外された旧行政棟の外壁には、往年の風格あるタイルが蘇り、新旧の対比が関内の新たな景観を作り出しています。
この旧横浜市庁舎跡地開発は、単独の事業にとどまりません。近隣の「関内駅前港町地区」や「羽衣町地区」の再整備、横浜スタジアムを擁する横浜公園との歩行者デッキ接続など、関内駅前再開発プロジェクト全体が連動して進行中です。
開港以来の歴史を持つ関内が、行政の街から「文化とイノベーションを遊ぶ街」へと脱皮を図る歴史的な転換期が、今まさに形になろうとしています。
【旧横浜市庁舎】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:旧横浜市庁舎の跡地には具体的に何がオープンしますか?
A1:大規模複合施設「BASEGATE横浜関内」が誕生します。保存改修された旧行政棟には「OMO7横浜 by 星野リゾート」や商業店舗が入り、新設タワー棟には最新オフィス、商業施設、エドテック施設、大型ライブホールなどが開業します。
Q2:オープン日は具体的にいつ頃を予定していますか?
A2:街区全体の建物は2025年末に竣工し、2026年春からホテルや商業施設、オフィスなどが順次オープン・本格稼働するスケジュールとなっています。
Q3:村野藤吾氏が設計した旧庁舎の建物はすべて残されているのですか?
A3:すべてが残されたわけではありません。議会棟などは解体されましたが、歴史的価値が極めて高い旧行政棟については、外観や主要構造を保存・減築・改修する形で後世に継承されています。
Q4:一般の人が気軽に利用できるオープンスペースや商業エリアはありますか?
A4:はい。低層部には多彩なレストランやカフェ、ショップが立ち並ぶほか、関内駅前広場や横浜公園へとつながる開放的な歩行者デッキ・テラス空間が整備され、市民や来訪者が日常的に憩える環境が整えられます。
まとめ:関内復権の起爆剤へ|歴史を継承し進化する新拠点の未来
市庁舎の移転から数年、旧横浜市庁舎跡地は単なるスクラップ&ビルドではなく、「歴史的建築の保全」と「最先端都市機能の導入」という難度の高い挑戦を結実させました。
村野藤吾のモダニズム建築に息づく美学を宿した星野リゾート、そして街に活気と雇用をもたらすBASEGATE横浜関内のタワー棟。2026年、新旧の魅力が溶け合う関内の新拠点は、横浜の都市風景と人々のライフスタイルを大きく塗り替えていくことになります。 (出典: 旧 横浜 市 庁舎(Yahoo!ニュース))